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第16章 飼い猫

「実家……？ええっ！？」

ということは、りょう君のお母さんが再婚したのは社長？でもそうなるとりょう君と椿さんは兄弟ということになる。椿さんのお兄さんには涼太さんがいるし……って待て。

「涼太さんって、りょう君のこと？」

「気付くの遅」

呆然としながら質問すると鼻で笑われ、ショックを受けた。……性格が全然違う。爽やかで優しかったりょう君は何処へ行った。

「何で？全然性格も見た目も違う！」

「普段は社長の跡継ぐ為に優等生ぶってるだけだし。てか普通顔同じだから気付くだろ、バーカ」

「バカ！？」

冷たく睨まれながら罵倒され、私は返す言葉も見つからない。