この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
冷血な獣
第16章 飼い猫

「これを使って……」

が、どうしたことだろう。突然、紅潮し始めるりょう君の顔。まるで心配になる程、茹で蛸状態。

「あの……」

「……兎に角!部屋か屋敷、どっちか来い!」

横暴だ。横暴過ぎる。

「警察を……」

椿さんの件で拐われた事もあるし、万が一の事を考えて自分の身は自分で守らないと。携帯、スカートのポケットに入れてた筈……。

「警察を呼ぶ前に、妃南に良いこと教えてやろーか」

「良いこと……?」

「これを聞いたら、お前は絶対俺についてくる」

携帯を取り出そうとしていた手を止め、そのまま話に耳を傾ける。聞かなければ良かったと、すぐ思うはめになるなんて思いもせず。

「妃南、俺―――」

何処からか聞こえてくる子供の泣き声に、寂しそうに話すりょう君を重ねた。



/336ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ