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冷血な獣
第4章 お見合い大作戦1
りょう君とは同い年という事もあり、いつもアパートの近くにある公園で一緒に遊んでいた。
記憶にあるのは、幼稚園の年中ぐらいから年長まで。
二人が小学生になる頃にりょう君が他の街へ引っ越してしまったから、疎遠になって。
それからはずっと会うこともなかった。
まさか今こうして再会するなんて……。
「で、彼氏の事どうするの?」
「あ……えっと……」
「俺が言ってきてあげようか? 彼女のこと放っておくなって」
「良い! 良い! やめて……!」
りょう君に向かって両手を伸ばしながら、首を横に振る。そんな事したら、私がここにいる事ばれちゃう……!
「じゃあ、どうするの? 易々とこのまま帰るつもり? 着物の人に彼氏取られても良いの?」
「ダメだけど……」
りょう君の言葉に、トーンを落とした。