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冷血な獣
第7章 振り向かない

せめて何処が悪かったのか言ってくれれば、諦めもつくのに。
こうして無情に突き放すだけなんて、残酷すぎる。

「そうですか。分かりました……」

一瞬目を伏せ、返事をする。

「でも私……諦めません!」

再び龍河さんの顔を見ながら言い放つと、龍河さんの表情が曇った様な気がした。

「無駄だからやめておけ……」
「無駄かどうかはまだ分かりません! 絶対龍河さんを振り向かせてみせます!」

大見得を切って、きっとバカだと思われただろう。
自分でも、一人の人間に固執する自分が信じられない。
失恋したら次と、今までなら考えていた筈だ。
だけど今回は……違った。

「突き放されても、諦めたくはありません」
「……理由は何だ?」
「理由は……」

そんなの一つしかない。
それなのに、龍河さんはそれすら分かってくれないの?

「……教えません!」

ムキになって答えると、龍河さんにため息を零された。

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