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冷血な獣
第7章 振り向かない

* * *

それから1カ月後。聞いていた通り、龍河さんは本当に会社を辞めた。
その話は社内でも持ちきりで、職員が口を開けば龍河さんの話をするという現象が一週間続いた。

お見合いの事を知らない私と茶織先輩以外の職員は、もっぱらヘッドハンティングだと噂していて。
本当にそうだったら良いのにと祈っていた私に、茶織先輩の言葉が無情な現実を突き付ける。

「あのね、妃南。心配するだろうから言うか迷ったんだけど……龍河さん、今後の就職は難しいみたいよ」
「……どういう事ですか?」

出勤してすぐ茶織先輩から話し掛けられると、真剣な顔で問い掛ける。
同時に、何故か胸騒ぎがした。

「例の取引先の社長が、他の企業に言って回ってるみたいなの。龍河さんを雇わないようにって」
「そんな……」

案の定だ。
こんな仕打ち、酷すぎる。



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