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冷血な獣
第8章 嫉妬

「良いですよ、そんな……! 一人で行けますから!」

龍河さんをアッシーに使うなんて!
申し訳ない、というか後が恐い気がする……!

「遠慮しなくて良い。部屋に住まわせて貰っているお礼だと思ってくれ」
「お礼……?」

冷静に龍河さんが話すと、不思議になる。
しかし次の真剣な言葉を聞くと、

「感謝しているんだ。助けてくれてありがとう」

急に照れ臭くなった。

「いえ、そんな……」

私の部屋に住む事、嫌がっているんだと思っていたけど、感謝してくれていたんだ。役に立ててうれしい……。

「で、ランチは何処に行くんだ?」
「ベルモットっていうカフェですけど」
「駅近くか。俺の行く場所と近いな」
「そうなんですか?」

龍河さんの話を聞いて相槌を打つ。
その間もスーツ姿に、心をときめかせていた。
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