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飼っていたペットに飼われています。
第62章 走れ!(サキ目線)

いつの間にか後を追ってきてくれたDEEP BLUEのメンバーが次々声を掛けてくれる。
「ほら、続きは家でね。」
とYASUさんがタクシーを止めながら言う。
「はい、これサキちゃんの鞄。」
RYOさんが置きっぱなしにしてきたバッグを渡してくれる。
「お前ら…! 今度こそ! ちゃんと腹割って話し合えよ…!」
KOUHEIさんが私よりも泣きながら怒ってくれた。
「『LIKE』じゃなくて、『LOVE』の話をね。」
RYOさんがそう付け加える。
「そうだ! 『LOVE』だ‼ 今日サキちゃんを幸せにできなかったらSUIはクビだ! それでバンドは解散だ‼」
「まあまあ、落ち着け。サキちゃん、頑張ってね。」
熱くなるKOUHEIさんを押さえながら、YASUさんがそっと扉を閉めてくれた。
走り出す車内の後ろから、
「『LOVE』だ〜〜‼」
「『LOVE』だぞ〜〜‼」
と、しばらくKOUHEIさんの叫び声が聞こえていた。
「ほら、続きは家でね。」
とYASUさんがタクシーを止めながら言う。
「はい、これサキちゃんの鞄。」
RYOさんが置きっぱなしにしてきたバッグを渡してくれる。
「お前ら…! 今度こそ! ちゃんと腹割って話し合えよ…!」
KOUHEIさんが私よりも泣きながら怒ってくれた。
「『LIKE』じゃなくて、『LOVE』の話をね。」
RYOさんがそう付け加える。
「そうだ! 『LOVE』だ‼ 今日サキちゃんを幸せにできなかったらSUIはクビだ! それでバンドは解散だ‼」
「まあまあ、落ち着け。サキちゃん、頑張ってね。」
熱くなるKOUHEIさんを押さえながら、YASUさんがそっと扉を閉めてくれた。
走り出す車内の後ろから、
「『LOVE』だ〜〜‼」
「『LOVE』だぞ〜〜‼」
と、しばらくKOUHEIさんの叫び声が聞こえていた。

