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飼っていたペットに飼われています。
第67章 【微裏】 香水(サキ目線)

お風呂からスイが上がった気配がして、器にご飯をよそい始める。
他のメンバーはゆっくりもう1泊してから帰るそうなのに、早く会いたいからと言ってタイトなスケジュールの中強引にこの家に戻ってきてくれたスイに、私ができることなんてこれくらいだ。
「…サキ、お湯ありがとね。」
「ううん、お腹空いてる?」
そう言って振り返ろうとする前に後ろからぎゅっと抱きしめられて、スイの熱っぽいかすれた声が耳元で聞こえる。
「…ごめん…あとで食べるから、先に寝室いこう?」
ドキドキして何も答えられない私を見てスイが更に続けた言葉を聞いたとき、心臓が飛び出そうになった。
「…誰が着ていいって言った? 俺の服。アレ、お気に入りだったんですけど?」
「………あ。…あの…、ごめんなさい。…パジャマにしてるから、いいのかなって…思って。」
「別にいいよ。でもさ…、袖口からなんでこんないい匂いすんのか説明してよ?」
いつの間にか彼の手には、奥底に隠すように入れておいたはずのスウェットが握られていてそれに顔を埋めてこちらに見えるように匂いを嗅いでみせる。
「…やめて。それ、洗い物だから…。ちゃんと、綺麗にして返すから…。」
「ふーん? わかった。じゃあさ…、」
そういってスイは着ていた服をその場で脱いで、サキに渡して言った。
「これにも同じ香水つけてくれない? 俺、このニオイが大好きなんだ。…少しでも悪いと思ってるならできるよね?」
他のメンバーはゆっくりもう1泊してから帰るそうなのに、早く会いたいからと言ってタイトなスケジュールの中強引にこの家に戻ってきてくれたスイに、私ができることなんてこれくらいだ。
「…サキ、お湯ありがとね。」
「ううん、お腹空いてる?」
そう言って振り返ろうとする前に後ろからぎゅっと抱きしめられて、スイの熱っぽいかすれた声が耳元で聞こえる。
「…ごめん…あとで食べるから、先に寝室いこう?」
ドキドキして何も答えられない私を見てスイが更に続けた言葉を聞いたとき、心臓が飛び出そうになった。
「…誰が着ていいって言った? 俺の服。アレ、お気に入りだったんですけど?」
「………あ。…あの…、ごめんなさい。…パジャマにしてるから、いいのかなって…思って。」
「別にいいよ。でもさ…、袖口からなんでこんないい匂いすんのか説明してよ?」
いつの間にか彼の手には、奥底に隠すように入れておいたはずのスウェットが握られていてそれに顔を埋めてこちらに見えるように匂いを嗅いでみせる。
「…やめて。それ、洗い物だから…。ちゃんと、綺麗にして返すから…。」
「ふーん? わかった。じゃあさ…、」
そういってスイは着ていた服をその場で脱いで、サキに渡して言った。
「これにも同じ香水つけてくれない? 俺、このニオイが大好きなんだ。…少しでも悪いと思ってるならできるよね?」

