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飼っていたペットに飼われています。
第27章 私が知らない彼のこと(サキ目線)

スイのことをもっと知りたい。
日増しに強くなるその気持ちを抱えながら、大学へ向かうとイヤホンをした女の子がサキの斜め前に着席した。
鞄からCDを取り出し、歌詞カードを開いた。音漏れするほどの大音量で何を聞いているのか気になり、机に置かれたケースにちらりと目をやって驚いた。
ジャケットに描かれた写真は間違いなくスイである。
思わず彼女の肩を叩き話しかけてしまった。
「あのっ! その…そのCD…‼」
イヤホンを外して訝しげにこちらを振り向く彼女。
「え? 新しく出たDEEP BLUEのアルバムだけど…。」
「その、左から2番目の写真の人誰?」
「VocalのSUIのこと? あー、清宮さんだっけ? パンクとか聞きそうにないけど…。」
「うん、ぜんぜん聞いたことはないんだけど…。良かったらそのバンドのこと色々教えてもらえないですか?」
「いいよ。仲間が増えるのは大歓迎だし。授業のあと学食いこ!」
これが一見怖そうに見えて優しい、姉御肌のマミとの出会いだった。
日増しに強くなるその気持ちを抱えながら、大学へ向かうとイヤホンをした女の子がサキの斜め前に着席した。
鞄からCDを取り出し、歌詞カードを開いた。音漏れするほどの大音量で何を聞いているのか気になり、机に置かれたケースにちらりと目をやって驚いた。
ジャケットに描かれた写真は間違いなくスイである。
思わず彼女の肩を叩き話しかけてしまった。
「あのっ! その…そのCD…‼」
イヤホンを外して訝しげにこちらを振り向く彼女。
「え? 新しく出たDEEP BLUEのアルバムだけど…。」
「その、左から2番目の写真の人誰?」
「VocalのSUIのこと? あー、清宮さんだっけ? パンクとか聞きそうにないけど…。」
「うん、ぜんぜん聞いたことはないんだけど…。良かったらそのバンドのこと色々教えてもらえないですか?」
「いいよ。仲間が増えるのは大歓迎だし。授業のあと学食いこ!」
これが一見怖そうに見えて優しい、姉御肌のマミとの出会いだった。

