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飼っていたペットに飼われています。
第28章 LIVE 上(サキ目線)

「今日はご飯いらないから。1人で大丈夫?」
スイが玄関で心配そうにサキの顔を覗き込む。
「うん、全然平気! お仕事頑張ってね。いってらっしゃい!」
サキは精一杯の笑顔で送り出した。
アルバムの歌詞を見てスイの気持ちを知ってからも、これまでと変わらない平静を装っているつもりなのに、感の良いスイは何か気づいているようでサキを気遣ってくる。
スイは何も言わないけれど今日はDEEP BLUEのライブの日だった。サキも慌てて支度をしてマミの元へ向かう。
開場は夕方からだが、初めてのライブで右も左もわからないサキのために、適した洋服などを買いに行こうとマミが提案してくれたのだった。
「サキー、着替えた?」
「う、うん。でもマミちゃん、これちょっと露出が多くないかな…?」
おずおずと試着室から出てきたサキを見てマミが歓声を上げる。
「うわー! 手足ながっっ‼ あと細いのにおっぱいめっちゃ大きい‼ 今まで隠してたな〜?」
「ちょ…! マミちゃん声が大きいよ…!」
「ごめん、ごめん。でもホント似合ってるよ! 会場熱気すごいしそれくらい涼しい格好のほうがいいって!」
「マミちゃんがそういうなら…。」
マミが選んでくれたのは白のタンクトップにデニムのショートパンツ、黒のスニーカーだった。
いつも膝丈のスカートにブラウスやカーディガンを羽織って肌を隠しているサキには考えられない服装である。
「これなら出待ちすればセフレくらいにはなれるかもよ?」
ニヤニヤしながらマミちゃんは言い、巻いたサキの髪を胸の前に寄せて1つに束ね、メイクもいつもより濃く直してくれた。
サキにとってすべてが初めての経験にドキドキしながら会場に向かった。
スイが玄関で心配そうにサキの顔を覗き込む。
「うん、全然平気! お仕事頑張ってね。いってらっしゃい!」
サキは精一杯の笑顔で送り出した。
アルバムの歌詞を見てスイの気持ちを知ってからも、これまでと変わらない平静を装っているつもりなのに、感の良いスイは何か気づいているようでサキを気遣ってくる。
スイは何も言わないけれど今日はDEEP BLUEのライブの日だった。サキも慌てて支度をしてマミの元へ向かう。
開場は夕方からだが、初めてのライブで右も左もわからないサキのために、適した洋服などを買いに行こうとマミが提案してくれたのだった。
「サキー、着替えた?」
「う、うん。でもマミちゃん、これちょっと露出が多くないかな…?」
おずおずと試着室から出てきたサキを見てマミが歓声を上げる。
「うわー! 手足ながっっ‼ あと細いのにおっぱいめっちゃ大きい‼ 今まで隠してたな〜?」
「ちょ…! マミちゃん声が大きいよ…!」
「ごめん、ごめん。でもホント似合ってるよ! 会場熱気すごいしそれくらい涼しい格好のほうがいいって!」
「マミちゃんがそういうなら…。」
マミが選んでくれたのは白のタンクトップにデニムのショートパンツ、黒のスニーカーだった。
いつも膝丈のスカートにブラウスやカーディガンを羽織って肌を隠しているサキには考えられない服装である。
「これなら出待ちすればセフレくらいにはなれるかもよ?」
ニヤニヤしながらマミちゃんは言い、巻いたサキの髪を胸の前に寄せて1つに束ね、メイクもいつもより濃く直してくれた。
サキにとってすべてが初めての経験にドキドキしながら会場に向かった。

