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飼っていたペットに飼われています。
第30章 【裏】リハーサル室で(サキ目線)

部屋の全面は大きな鏡張りになっており、その向かい側には楽器が置かれたままになっていた。
スイが演奏してたのはこれかな…? そう思いながらベースの表面をそっと触ってステージで輝いていた彼を思い出す。
ーーやっぱりスイはすごい人だよ。私なんかが側にいちゃいけなかったんだ。
じわっと涙を浮かべそうになったとき、後ろから声をかけられる。
「おい。」
振り返るとイライラした様子のスイがいた.。
「お前何してんの? 1人で留守番もできないわけ?」
「…あ、違うの。その、友達に誘われて……。」
「自分がどんな格好してるかわかって言ってんの?」
下から上までを舐めるように見られる。
「…うん、全然似合ってないのはわかってるよ…。でも、みんなこういう格好だったし…。」
「はぁ…、なんもわかってないんだな。…見ろよ。」
そういってグッと鏡の方を向かされる。
スイが演奏してたのはこれかな…? そう思いながらベースの表面をそっと触ってステージで輝いていた彼を思い出す。
ーーやっぱりスイはすごい人だよ。私なんかが側にいちゃいけなかったんだ。
じわっと涙を浮かべそうになったとき、後ろから声をかけられる。
「おい。」
振り返るとイライラした様子のスイがいた.。
「お前何してんの? 1人で留守番もできないわけ?」
「…あ、違うの。その、友達に誘われて……。」
「自分がどんな格好してるかわかって言ってんの?」
下から上までを舐めるように見られる。
「…うん、全然似合ってないのはわかってるよ…。でも、みんなこういう格好だったし…。」
「はぁ…、なんもわかってないんだな。…見ろよ。」
そういってグッと鏡の方を向かされる。

