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飼っていたペットに飼われています。
第33章 居酒屋にて(サキ目線)
「それにしても、俺SUIは女に興味ないのかと思ってたなぁ。人気モデルとかに言い寄られてもフルシカトだし。」
 しばらくしてRYOが意外そうに呟く。
「確かにな。女は選び放題だろうに、よりによってこんな清純な子にあんな…。ダメだ、やっぱり責任を取って解散しよう!」
 再び、熱くなるKOUHEIをYASUが諌める。
「おい、サキちゃんが気にするからもうやめろって。SUIもちゃんと謝れよ。」
「…こいつが悪いんで。俺から離れようとするから…。」
 小さくSUIが反論する。
「お前〜〜! ロックで済ませられないことも沢山あるんだぞ! おい、お前らSUIの両腕抑えろ! 3人がかりで全力を出せばサキちゃんに1発殴らせてやれるかもしれない!」
 スイを羽交い締めにしようとするKOUHEIを、
「いや、無理だって。」
 と軽くあしらうスイを見て、良い人達に囲まれていてよかったと思うと傷んだ気持ちが少し和らいだ。


「サキちゃん、本当〜〜に…!」
「ほらもう、帰るから。サキちゃんごめんな。」
「SUIのこと頼むよ! またね、サキちゃん!」
 結局この日だけで解散すると12回も泣き叫んだKOUHEIさんをYASUさんとRYOさんがなだめ、夜の街へと消えていく様子を困ったような笑顔でサキは見送った。

 気まずい空気のままスイと2人で乗ったタクシーが向かった先はいつものサキのアパートではなかった。
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