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飼っていたペットに飼われています。
第41章 【微裏】 PV鑑賞のそのあとに(サキ目線)
 とりあえず拘束を解かれたサキは泣きじゃくりながらスイの胸をポカポカ殴った。
「スイの…、スイの…! ばかーっ‼ 変態‼ ドSー!! あと、えっと…おたんこなす! とにかくもうキライキラ…、んんーッ‼」
 サキの渾身の攻撃さえもギュッと胸で抱き止めてスイは楽しそうに笑っている。
「ごめんってー。許して、ね?」
「ダメ! もう、今日という今日は、絶対ぜったい許さないんだから! 一生口利かないんだから! スイなんて大っ…。」
 キライ、と続けようとしたのにそれを押さえるようにスイの唇で口を塞がれると大人しくなってしまう。 
 こんな時でも胸がときめいてしまうのが口惜しかった。唇を離して、真剣な顔で、
「…嫌いはやめろ。」
 と囁かれると
「…ごめんなさい。本当は、嫌いじゃないです…。」 
 と何故かサキが謝ってしまうはめになるのだ。なのに、なのにスイってば…!
「ぷっ…! やっぱサキちょろすぎる! ハッハッハ…。」
 ってずっと笑って! もう! 知らない‼

 布団を頭から被って2時間動かないサキにスイが困ったように声を掛けてくる。
「サキー、本当に悪かったって。」
「………。」
「俺、心配なんだよ。サキいつもキスしたらすごい蕩けた顔して抵抗しなくなって、無意識に男を煽るじゃん。多分迫られたら誰にでもあんな風になるんだろ? だからちゃんと見てわかってほしかったの。」
「…違うもん。だってスイが…!」

 …スイが今日大好きとか、可愛いとか嘘でも言ったから。優しくキスするから。胸がドキドキして訳わからなくなっちゃうんだよ。布団から顔を出したままそう続けようと思ったけど、前にきっぱり言われた言葉を思い出してやめた。
「俺の好きはサキの好きとは違う。」
 …わかってる。多分スイから見たら自分はずっと子供のままで、前の姿も知ってるからお手軽に性欲処理が頼める便利な女で、本命の誰かの代わり。おまけに、小さい頃に捕まえて閉じ込めて、あげく大きくなったスイに震えてしまったことを恨んでて復讐してるんだろう。それなら、ちゃんと償わなくてはならない。

「…何でもない。ちゃんと気をつけるから。明日から大学行くね。」
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