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飼っていたペットに飼われています。
第42章 首輪(サキ目線)
 大学のトイレの鏡でそれを確認すると、プラチナのチェーンに下がって揺れる、ダイヤで出来た三日月モチーフのペンダントだった。
 えっ、プレゼント…だよね? 私に? あのスイが? いつ買ってたの? なんか高そうじゃない?
 いろんな疑問がぐるぐるしたまま席に座ると横からマミが走って抱きついてきた。
「サキーー! 1週間以上も連絡取れないからビックリしたよー! インフルエンザ大丈夫だった?」
「うっ、うん! ごめんね、昨日までメールも無視したみたいになってて…。」
「全然平気! それより顔すごく赤いけどまだ熱あるんじゃない?」
「えっ⁉ 嘘! もう大丈夫だよ!」
 慌てて頬を押さえる。
「そう? まあ、ショックで熱も出るよね〜。ライブのあと出待ちめっちゃいるのにSUIさんが女連れて出てくるんだもん。上着被せられてたから顔わかんないけど、SUIさん大事そうに胸の前で抱えながら車乗ってさ〜…。」
 …それ、私です。色々嘘ついてごめんね、と思いながらとりあえず頷く。
「でも多分、外人とかモデルとかではないと思うよ。身長もサキくらいだったし、見初められるチャンスはまだあるよ! がんばろ‼」
 よくわからない応援を受けながらも、サキはマミから元気をもらった気がした。


 『今から帰ります。…あと、朝のペンダントありがとうございます。』
 散々悩んだ末に結局シンプルなメールを送った。敬語になってしまった理由は自分でもわかっていない。
 ずっと待っていたのかというくらいすぐに返事がきてビクッとする。
『了解。家に着いたら連絡しろ。アレは首輪だから外に出るときは付けておけ。』

 そうだ、首輪だ。勘違いしちゃダメ、私はスイのペット、ペット…と心の中で繰り返しながら家路に着いた。
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