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飼っていたペットに飼われています。
第49章 嘘の代償(サキ目線)

「2ヶ月前から急にアイツが練習来なくなってさ。電話も解約したみたいで連絡取れないし、俺ら実質活動休止してるんだ。」
代表してリーダーのKOUHEIが話し始める。
「それでもSUIが元気でやってるならって思って、ちゃんと話をしに来たんだけどサキちゃんの所にもいないなんてね。」
「……私が許されないことをしてしまってから…、スイはここからいなくなっちゃったんです。」
震える声でそう告げ、前に座るメンバーに深く頭を下げた。
「…なあ、もしかしたらアイツもう…。」
動揺しながら何かを言いかけたRYOをYASUが止め、サキに優しく問いかける。
「言える範囲でいいからさ、サキちゃんの知ってること俺らに話してくれないかな?」
詳細は隠しながらも、自分はスイの遊びの女であったことと、嘘をついて彼を深く傷つけてしまったこと、もしかしたら本命の女性のもとにいるのかもしれないと言うことを話した。
何かがおかしいというようにメンバーと顔を見合わせたあとにKOUHEI がサキに疑問を投げかける。
「その本命の女性のことはSUI本人に聞いたこと?」
「いえ…。」
「じゃあちゃんと嘘偽りなく、腹を割ってSUIと話をしたほうがいいと思う。俺が思うに、アイツはきっとサキちゃんもよく知っているところにいる気がするんだ。」
サキにちゃんと食事や睡眠を取るよう助言しながら出て行く彼らを、サキは何度も頭を下げて見送った。
「あ、最後にひとつ、頼まれてくれないかな? 俺らはずっと待ってるって、アイツにそう伝えてくれ。話し合ったんだけどDEEP BLUEはもう、SUI以外のボーカルは考えられないって満場一致で決まったからさ。」
そういって微笑む彼の仲間の優しさに、涙を浮かべながら、
「必ず伝えます。」
とサキは約束した。
代表してリーダーのKOUHEIが話し始める。
「それでもSUIが元気でやってるならって思って、ちゃんと話をしに来たんだけどサキちゃんの所にもいないなんてね。」
「……私が許されないことをしてしまってから…、スイはここからいなくなっちゃったんです。」
震える声でそう告げ、前に座るメンバーに深く頭を下げた。
「…なあ、もしかしたらアイツもう…。」
動揺しながら何かを言いかけたRYOをYASUが止め、サキに優しく問いかける。
「言える範囲でいいからさ、サキちゃんの知ってること俺らに話してくれないかな?」
詳細は隠しながらも、自分はスイの遊びの女であったことと、嘘をついて彼を深く傷つけてしまったこと、もしかしたら本命の女性のもとにいるのかもしれないと言うことを話した。
何かがおかしいというようにメンバーと顔を見合わせたあとにKOUHEI がサキに疑問を投げかける。
「その本命の女性のことはSUI本人に聞いたこと?」
「いえ…。」
「じゃあちゃんと嘘偽りなく、腹を割ってSUIと話をしたほうがいいと思う。俺が思うに、アイツはきっとサキちゃんもよく知っているところにいる気がするんだ。」
サキにちゃんと食事や睡眠を取るよう助言しながら出て行く彼らを、サキは何度も頭を下げて見送った。
「あ、最後にひとつ、頼まれてくれないかな? 俺らはずっと待ってるって、アイツにそう伝えてくれ。話し合ったんだけどDEEP BLUEはもう、SUI以外のボーカルは考えられないって満場一致で決まったからさ。」
そういって微笑む彼の仲間の優しさに、涙を浮かべながら、
「必ず伝えます。」
とサキは約束した。

