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飼っていたペットに飼われています。
第55章 真実(スイ目線)
 1週間ほど経った頃、隣で横になったサキがぽつぽつと話し始めた。
「あのね、あの日、嘘ついてごめんね。」
「もう、いいよ。」
「私、何度もメールをくれる侑斗くんとちゃんとお別れしなきゃって思って、スイに内緒で連絡した。」
「ほんと、いいって。聞きたくない。」
 俺は顔を背けた。
「聞いて? そしたら伯父さんと伯母さんも会いたがってるから家に来るよう言われて…。」
「…やめろ。」
 そんな話聞きたくない。サキがどんなヤツが好きでももういいと思ったが、生々しい話はごめんだ。
「でも、2人はいなかったの。1時間くらいしたら帰ってくるから俺の部屋で話そうって言われて入った。」
「サキ‼ いい加減にしてくれ! お前が誰とどんなことしようが俺には関係ない!」
 そう言って、布団から出ようとする俺の裾を包帯を巻いてやった手で引きながらサキが叫んだ。
「そんなこと…! そんなこと今更言われなくたってわかってるよ‼ ……でも、私が話したいの。お願いだからそのまま最後まで聞いて。」
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