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飼っていたペットに飼われています。
第60章 彼の優しさ(サキ目線)
 楽しいひとときに思わず時間を忘れ、マミちゃんと別れる頃には終電も近く、慌ててスイに連絡すると相変わらずの速さで返信が来る。
『遅い! どこにいる?』
『ごめんなさい。池袋駅向かってます。電車乗ったらまた連絡します。』
『酔っぱらいに絡まれるから絶対乗るな。車で行くから近くに男が誰もいない喫茶店に入って店の名前送れ。』
 そんなとこあるかなぁ…、と思いつつ人が少ないカフェに入って連絡する。

 コテージで過ごしたあの日々からスイはすごく変わった、と思う。
 前はこんな時間にサキが帰ることなんて絶対許してくれなかったし、お金のためにやっているからいつ辞めてもいいなんて言っていたバンドの練習にも真剣に取り組んでいるみたい。
 高木さんに真剣に頭を下げたのも驚きだったし、何より目が優しくなったと思う。
 …ただ、別々に寝るようになってしまったのが寂しいけれど。
 サキが眠りにつく時までは毎晩隣にいてくれるのに、朝になって気づくとソファに移動してるのだ。
 当然そういうコトも…、してくれないし。
 彼が海の底で消えかけた時に無意識にサキのことを思い出して必死で帰ってきてくれたと聞いたときは、あまりに嬉しすぎて色々恥ずかしいことを強請ってしまったけどもうあんな勇気絶対ない。
 むしろ、あれで奔放な女の子だと思われて引かれちゃったんだろうなぁ。
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