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イケないキミに白い林檎を
第6章 反覆
ああ……、未練たらたらだ……。
浮気されて他の女に乗り換えられたのに、まだ好きだなんて……。
樹さんと遊んだせいで嫌なことを思い出してしまった。
自分の部屋のベッドで横になっていると、眼尻から涙がポロリと落ちる。
気を紛らわそうと枕元に置いていたスマホを見た。
雑談して途中のままのグループトーク。
今日の夜は、また先生の結婚式の余興の話し合いだった。
仲良しなのは分かるけど、どうして一々ファミレスに集まるんだろう。
話し合いなんてメッセージでやればいいのに……
めんどくさ……。
ピコンッ――
【今晩会えないですか?】
樹さんからメッセージが届く。
会うってことは、またエッチするんだろうな……。
とりあえず、樹さんと会うのは余興の話し合いが終わってからにしよう。
みんなと解散していそうな時間を書き、会えますと返事をした。