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イケないキミに白い林檎を
第6章 反覆
女の扱いに慣れていて痛いことはしてこない。
優しくて落ち着いており、包容力もある紳士。
甘い言葉も掛けてくれる。
出会いは危険なものだったけど、文句のない遊び相手。
「――風子ちゃん。……好きですよ」
セックスを終えて、休んでいる時に告げられた。
「ありがとうございます……」
好きか……。
前はその場のノリで好きだと言ってしまったけど今は言えなかった。
自分には嘘をつきたくなくてブレーキを掛ける。
でも口には出さなかったけど、抱かれて嫌じゃないってことは私も樹さんを好きってこと。
……だけど、この好きは違うような気がする。
「またエッチしましょうね」
「はい……。樹さんは私のどこが好きなんですか?」