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イケないキミに白い林檎を
第6章 反覆
「可愛い声といやらしい体。礼儀正しい子なのにエッチなとことかですかね」
「……そうなんですね。嬉しいです」
殆どエッチなところしか見られていない気がする。
体だけの関係なんだからそれもそうか。
場の空気を悪くしたくなかったから無理をして笑った。
「本当、風子ちゃんは可愛いですね」
褒めながら、動物を触るような優しさで私の頭を撫でる。
歳が結構離れているからなのか自分がずっと子供のように思えた。
他愛のない話をしていると、テーブルに置いていた樹さんのスマホがブルッと振動した。
「あ、すみません。……ちょっと電話してきますね」
そう言って樹さんはスマホを持って洗面所の方へ向かった。
何となく嫌な予感がして、こっそりと近付いて会話の内容を聞こうとした。