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イケないキミに白い林檎を
第8章 仕置き
「その捻くれた考えを俺が壊してやるよ」
「なっ……、捻くれてなんか――」
「いいから着いて来い」
聞いたこともない強い口調にゾクッとした。
いつも微笑み掛けてくれて、私のことを肯定してくれていた優しい人。
今まで私を怒ることなんてなかった。
でもそんな面影は見当たらないほど今は違う。
冷たい部分があるのは知っていたけど、冷酷さを感じさせる目。
温かさなんて微塵も感じられない。
そんな彼が怖くて逆らえなくなり、嫌がりながらも腕が引かれる方へ足を進ませた。