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イケないキミに白い林檎を
第8章 仕置き
「よし。これで逃げられないな」
「ちょっと!ふざけるのも大概にしてください!」
「好きでもない男に尻尾振って自分を安売りしてたんだから少しは反省しろ」
「そんなの私の勝手で――」
「ん?口も塞いで欲しいの?」
「ひっ……」
首を横に振って全力で否定した。
蛹のようになって動けない私を余所に出掛ける用意をするソラ先輩。
準備が終わると、冷酷な顔から表情を変えてにっこりと微笑んでくる。
「俺はこれからバイトだから。夜の七時半には帰るから大人しくしててね」
また近づいて来て枕元に肘を置き、じっと見てくる。
一発殴りたいほどムカつくのに、整っている顔立ちに覗かれると口元が緩んでしまう。
「バイトに行く前にこれを解いてください」