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イケないキミに白い林檎を
第8章 仕置き

「断る。ちなみに逃げたら……、探し出してもっと酷いお仕置きをするからな」

ゾクリとするようなことを言ってから、私のおでこにちゅっと口付けして出て行った。


「もう!ソラ先輩のバカ!二重人格!悪魔!大魔王!」


パタンと玄関を閉めて、なくなる足音。

これでは監禁されているも同然で益々怒りが湧いてきた。

手足が動かせなくなり感覚が他の部位に集中して、水気を帯びてヌルヌルしているアソコに気付く。


「大っ嫌いなのにっ……、なんで……」


取り残された部屋で混ざりあう負の感情に押しつぶされてすすり泣いた。

部屋はあまりにも静かで孤独が襲ってくる。


何もしていない無の時間が刻々と過ぎる。

颯太と別れてから向き合うことに費やす時間なんて作らなかった。
わざと忙しくして、疲れて、帰ったら寝て。

自分の気持ちと向き合う時間をなくそうとしていた。

だからこそ、暇ができて一気に押し寄せてくる我慢していた気持ちと悲しみ。


必死に心の傷を埋めようと、他の男に依存していた。

結局、その穴は埋まらなかったけど。


体を売っても、愛なんて返ってこない快楽だけの関係。
私は彼らの肉便器でしかなかった。

このまま快楽に溺れていくと汚れるだけ。

女としての価値をどんどん落とす。

私を懲らしめたソラ先輩はそれに気付かせたかったんだろう。

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