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イケないキミに白い林檎を
第10章 告白

午後八時の駅前。

待ち合わせ場所に行くと、会う時にいつも着ているグレーのスーツ姿の樹さんが立っていた。


「風子ちゃん」

「樹さん、お久しぶりです。なかなか会えなくてすみませんでした」

苦笑いをして謝ったら、体を撫で回されてキスで口を塞がれ息ができなくなる。

「んっ……、っはあ……」

指先が腰からどんどん下へ進んで行き、スカートの上から密部を弄るように触れてきた。

呼吸が苦しくなった頃に唇が離れて、樹さんが寂しそうな声で言う。

「……ずっと会いたかったんですよ」


ダメだっ……。早く切り替えないと、もっと体が疼いてしまう。


「ごめんなさいっ……!」

意を決して、樹さんを突き放した。

「どうしたんですか?」

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