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イケないキミに白い林檎を
第11章 片想い
異性と付き合って、マンネリがやってくると言われる三ヶ月目。
丁度、この節目で歪んだ付き合いを終えることができる。
あの人はここまで考えて、恋人である期間を提案したのだろうか。
ともあれ、始まったばかりでまだ先は長そうだった。
ソラ先輩の恋人になって二日目。
今日は、土曜日。
早速デートに誘われて出掛けていた。
車の助手席に乗せてもらってドライブが始まる。
今までの経験で言うと、ご飯を食べてから、ラブホテルに行く流れのはず。
普段より可愛い下着を付けてきたから、何があっても準備万端。
嫌いとは言え、一応付き合ってから初めてデートに行くわけであって少しばかり緊張していた。
「大丈夫?もしかして酔った?」
「いえ、全く酔ってないです。ソラ先輩、運転免許と車を持っていたんですね。
私は普段、電車で移動してるので初めて親以外の人に乗せてもらいました」
「そうなんだ。初めてになれて嬉しいかな。……ところで雑貨屋に行きたいんだけど、どこかお店知ってる?」
「でしたら、そこを曲がった通りの先にあります」