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イケないキミに白い林檎を
第11章 片想い

案内した雑貨屋に着き、店内の商品を一通り見る。

キリがいいところで、ソラ先輩にキーカバーが置いてあるところに誘導された。


花やリボンのシンプルなデザインや動物系など可愛い物がズラリと並んでいる。


「どれがいい?」

「えーっと、一般的な女の子だったらこういうのを選ぶと……」


「違う。乙羽さんが欲しい物を選んで」


「私に買ってくれるんですか?はっきり言って悪いですが、必要ないんですけど」

「いいから、好きなの決めて」


なぜ、キーカバー?

疑問を抱きつつも、良さそうな物を探した。

ピンクのうさぎのが一番可愛いかな。
でも二個入りだ……。


「それがいいの?」

「はい。でも二個入ってるので、他の物にした方がいいですかね」


「いいんじゃない。これが可愛いって思ったんでしょ」

「はっ、はい……」


白とピンクのうさぎがセットになっているキーカバーを選んで手渡すと、ソラ先輩はすぐにそれを買いに行った。

店の外で合流すると、袋を開けて、ポケットから取り出した何かの鍵に付ける。

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