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イケないキミに白い林檎を
第12章 甘い口付
「んっ……、ふぅぅ…、んんっ……」
枕の方へ体を倒されてから再開する口付けは深さを増していき、ブレーキが利かず腰を動かしてしまった。
「これ以上はっ……」
「いいだろ。今までしなかった分だよ」
「でもっ…、できないのに……」
欲張りになってこの先も欲しくなる……。
「俺も我慢するから我慢して」
「いじわるッ……、ンッ……」
私を逃がさないように、また口を塞がれてソラ先輩のペースに呑まれる。
キスをしているだけなのに、どうしてこんなに気持ちがいいんだろう……。
埋められなかったものが満たされていく感じがして涙が流れていた。
それに気付かれると、穏やかに微笑んで指で拭ってくれる。
油断したら心が奪われてしまいそうな至れり尽くせりの甘い居場所。
「そんなに可愛い顔するともっと意地悪したくなるよ?」