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イケないキミに白い林檎を
第13章 秘密の行為
十一月末。余興をするメンバーでの合宿の日。
向かったのは山奥にあるコテージで、私達以外に他の客はおらず練習には持って来いの場所だった。
合宿するメンバーは私、ソラ先輩、大地くん、海田先輩の四人だと思っていたら、もう一人増えていた。
「ごめんねー。おれの彼女が、女の子いるから心配で一緒に来たいってうるさいから一緒に連れて来ちゃって……いてっ!」
海田先輩が連れてきた彼女に片足を踏まれる。
「一言多いから。……あっ、莉乃(リノ)って言います。よろしくお願いします」
自己紹介した女の子は、ショートヘアーで毛先に緩いパーマを掛けていてスポーティーな服を着ていた。
「莉乃ちゃんは、僕と風子ちゃんと同じ歳なんだよね。風子ちゃん、女の子同士なんだから仲良くしてあげなよー」
大地くんにプレッシャーをかけられて海田先輩の彼女に話し掛けてみる。
「莉乃さん、よろしくね」
挨拶をすると無表情のまま無言でそっぽを向かれた。
もしかして避けられた……?