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イケないキミに白い林檎を
第2章 追求
「そのお菓子、ソラ先輩からだから。よろしく言っといてだって」
「へえー、そうなんだ。あいつ元気だった?」
「うん、相変わらずだよ。久しぶりに二人っきりで話したの」
「良かったな」
ソラ先輩の話をすると意外と食いついてくる。
従兄弟だけど、親しい友達のように仲良しなふたり。
大人になってもそれは変わらないようで、男の友情は微笑ましい。
けれど、敢えて二人っきりと言っているのに全然嫉妬してもらえない。
今回の相手がソラ先輩なのもあるだろうけど。
でも今までだって、一度も妬いてくれたことがない。
いつも女友達が多い颯太に私がやきもちを焼くばかりだった。
「もし……私が浮気したらどうする?」
「風子、おまえもしかしてあいつとヤッたのか?」