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イケないキミに白い林檎を
第15章 キミともう一度
「ブロッコリーは、まず食べやすい大きさに切って……――」
次の日。先生の挙式でキャッチしたブロッコリーを調理するために、ソラ先輩の家に遊びに来ていた。
料理を教えて欲しいと言うことで二人で台所に立ち、ブロッコリーを茹でる。
すると鮮やかな緑色に変わり、特有の匂いが香ってきた。
茹で時間になって水切りをしてお皿に盛り、冷蔵庫から調味料を取り出す。
「こうやってマヨネーズを掛けて食べるだけでも美味しいんですよ」
味見してみると程よい固さを保った茹で上がりだった。
「いい感じに茹でられたと思います!はい、どうぞ」
箸でマヨネーズを付けたブロッコリーをソラ先輩の口へと運んて食べてもらう。
この箸は私も使った。
つまり間接キス。
キスなんて何度もしたはずなのに、なぜか気にしてしまう。