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イケないキミに白い林檎を
第15章 キミともう一度
あっという間にやってきた翌日の夜。
決心した私は怯えながらも颯太の家に向かった。
ドアに手を掛けると鍵は開いており、一応チャイムを押してから入る。
「こんばんは……」
部屋に入ると、苦い顔をした颯太とすすり泣いている玲亜さんがいた。
「来てもらって悪いな。オイ、玲亜。風子が来たぞ」
颯太が声を掛けると、玲亜さんは殺気立ったような面持ちで私を睨んでこっちへ向かってくる。
「この糞女!!」
バチンッ!――――
近付いて即座に私の頬へと玲亜さんの平手が飛んできた。
一回目に叩かれた時と同じ痛みが頬にジーンと広がる。
奪い返そうとして颯太と関係を持った当然の報い。
悪い事をしたと自覚しているから、その罰を受け入れた。
「おい!玲亜、感情的になるなって言っただろ!」
「大体、颯太がハッキリ言わないから悪いんでしょ!?浮気したって認めてくれれば、こいつの顔を見なくて済んだんだから」