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イケないキミに白い林檎を
第16章 わたしのこいびと
あれから颯太の家に夜ご飯を作りに行った。
でも仕事から帰ってきた颯太は元気がない様子で。
玲亜さんと別れたことが関係していると思うと放っておけなかった。
私はまだソラ先輩の彼女だから、ご飯を作って話して帰るだけ。
颯太は怪しい素振りを見せることはなかった。
一方、ソラ先輩と付き合うのは残り2日となっていた。
心配してメッセージをくれたのに、何も返していなくて。
お詫びとして時間が合った夕方にソラ先輩の家に行って謝ることにした。
「音沙汰無しにしてすみませんでした」
「連絡なかったから心配したよ。あの女に何かされなかった?」
「頬は打たれましたけど大丈夫でした。でもやっと勝って颯太を取り戻したんですよ」
「それってつまり……」