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イケないキミに白い林檎を
第16章 わたしのこいびと

「颯太は玲亜さんと別れて、私ともう……んっ――」

話の続きを拒むようにキスで口を塞がれる。
いつも丁寧なキスをしてくるのに今日は余裕さえも感じられない。
それでも私の体温は上げられていく。


「ごめん。それ以上は聞かなくていいや」

「……っ、こちらこそすみません」


付き合う前は私が颯太と上手くいっていることを喜んでくれていたのに、豹変したように今は冷たい顔を向けてくる。

最後まで話を聞いてもらいたかったけど、怖気ずいてしまい何も言えなくなってしまった。


暫し沈黙が流れた後、 いきなりお姫様のように抱き上げられてベッドまで連れられた。

私の上に被さると貪るようにキスをしてくる。

熱くて呼吸が苦しく、力が抜けていく。

でも体が渇いてしまうほど気持ちいい。


「……今度こそ私とする気になったんですか?」

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