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イケないキミに白い林檎を
第16章 わたしのこいびと
まだセックスができる余力は残されていたけど、ソラ先輩はする気がないようで私も諦めることにした。
何度も挿入を断られ、なんとも言えない虚しさが襲う。
いつも勇気を出して誘ってるのに……。
仕方なく、隣にいるソラ先輩に背を向けて横になった。
そのまま休むと強い眠気が襲ってきて、頭がぼーっとする。
「……風子、愛してるよ」
髪を撫でられてから耳元でそう小さく囁かれた気がした。
ソラ先輩が私の名前を呼ぶのは初めてで何だか違和感がする。
それとも私が寝落ちしかけて幻聴が聞こえただけだろうか。
うとうととしていると、後ろからソラ先輩にギュッと抱き締められた。
そのせいで一旦熱くなった体がまだ冷めようとしない。
「あの…さっき、名前で呼びました……?」