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イケないキミに白い林檎を
第16章 わたしのこいびと
それとも時間を決めて二人と別々にデートをする。
これも器用にこなす自信がない。
考えれば考えるほど頭が痛くなる……。
家に帰ってからもこの事で悩んでいるとソラ先輩から電話が掛かってきた。
『日曜日のことだけど、また海を見に行きたいって言ってたよね?だから朝早めにーー』
「実は颯太からもその日に誘われてちゃって……」
『ああ……、なるほど』
迷っていたせいでつい言ってしまった。
気を悪くさせてしまったのか、声のトーンが下がる。
「こんな事を言ってすみません。でもソラ先輩との約束が先なので、颯太の方は断りますね!海に行きたかったですし」
『…………。俺じゃなくて颯太の方に行きなよ』
「そんなこと言わないで下さい。私はまだソラ先輩の彼女じゃないですか」