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イケないキミに白い林檎を
第17章 甘い恋がはじまる時
「またやらかしたの?風子ちゃんは本当ドジだねー。足元をずっと見て歩いた方がいいんじゃない?」
「それだと今度は上から何か降って来て当たったりしてな。風子ちゃんだから有り得るわー」
好き勝手に私をいじる大地くんと海田先輩。
その会話にソラ先輩が穏やかに笑うと、なぜなのか二人よりも一段と輝いて見えた。
あれ…………。
髪型も雰囲気もいつも通りなのに……。
元々、外見はいいから映えるけどそう言うのとはまた違う。
別れたばかりで心の中で引っ掛かってるからかな……。
打ち上げをする居酒屋に着いて、四人掛けの席に座る。
隣には大地くんが座って、ソラ先輩は斜め前。おかげで居にくさが半減された。
「あけおめー!少し遅れたけど余興の成功を祝して乾杯」
私と大地くんはソフトドリンクで、海田先輩とソラ先輩はお酒で乾杯する。
ひと口飲んだ後、大地くんがテーブルに前のめりになった。
「聞いてよー!僕、結婚式の三次会でお姉さん二人と話してたんだけど両方からホテルに誘われてさ。
同時にお相手しますって言ったら二人からビンタされて何も獲られなかった……」