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イケないキミに白い林檎を
第17章 甘い恋がはじまる時

眉をひそめ、手で口元を塞ぐソラ先輩。
以前、海で私が靴擦れしたのを見た時と同じ嫌そうな顔。

足の裏が真っ赤。
これは流石に気持ち悪いだろう。

「すっ、すみません!足の裏を怪我しちゃって……」


「颯太、手当てできる物はある?」

「はあ?救急セットなんて持ってねえよ。……うおっ!」


玄関の靴箱を掃除している颯太がこっちへ向かってくると、私が怪我した場所で驚く声を上げた。


「うわー、やっちまった。実は電子レンジ運んだ時に透明の皿を落としちまって割れたんだよなー……。放置していて悪い」


ベッドに腰掛けて血まみれの足を上げる私と颯太。
迷惑ばかり掛けてしまって情けない。

「しょうがないな。急いで手当てできるものを買ってくるから動かないでいて」


割れた皿の破片を片付けてからソラ先輩は出て行った。


今度は颯太と二人っきり。

この状況を利用して、颯太がセーターの中に手を入れて私の胸をふにふにと揉む。

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