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イケないキミに白い林檎を
第17章 甘い恋がはじまる時
台所を終えてから、気持ちを落ち着けるために浴室に行って掃除をする。
ストッキングを脱いで裸足。
冬の寒さに堪えながら隅々まで綺麗にする。
掃除を終えてから廊下に出ると、ジャリッとしたものを足の裏で感じた。
何かゴミを踏んだような……?まっ、いいか。
冷えた足を温めるためにリビングに行き、物がほぼなくなって広くなった部屋を見渡す。
もうすぐこの部屋ともお別れか……。
ここでは色々あったなあ……。
思い出に浸りながら見ていると、フローリングに血が付いているのを発見した。
「ひっ!?」
まさかと思い、右足の裏を見てみると血だらけになっていた。
さっき踏んだのはガラスの破片だったのか切り傷ができている。
「……っ、どうしたのこれ?」