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イケないキミに白い林檎を
第17章 甘い恋がはじまる時

買ってきた消毒液、ガーゼ、包帯、サージカルテープをビニール袋から取り出して早速手当てをされる。

血が通っているのか疑うほど冷えた足に温かさを与えてくれるソラ先輩の大きな手。

太腿だけでなく、なぜか足まで性的に感じてしまう。


やましいことを思っているのが颯太にばれないように抑えないとならない。


「沁みるけど少し我慢してね」

消毒液が滲んだティッシュが傷口に当てられると刺すような激痛が走った。


「んぁっ!痛っ!ヒリヒリするっ……」


「風子、その程度で喘ぐな」

「本当に痛いんだからしょうがないでしょ」

私と颯太の会話を余所に、ソラ先輩はぎこちない手つきで包帯をぐるぐると巻いていく。
綺麗に巻けているとは言えないけど形にはなっていた。


「これで大丈夫かな?不器用でごめんね」

困ったように笑うソラ先輩を見て急に胸がギュッと締め付けられた。

何気ない一つ一つの動作が過剰に気になってたまらない。

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