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イケないキミに白い林檎を
第18章 イケナイキミに捧ぐ✕
冬休みが終わり、学校が始まった。
今日も一目でもソラ先輩を見たくて、偶然会うことができた時間に駅に行く。
抑えることのできない恋心。
話せなくてもいい。遠くから見ているだけで充分。
そう言えるような淡い恋でいいと思えるはずもなく、手に届くところにあっただけ欲深くなっていた。
けれども一歩踏み出す勇気が出ない。
情けない私……。
勇気は湧いてこなくとも運は良いのかソラ先輩を駅前で見掛ける。
あ……!ラッキー……!
見た感じ、今日もいつも通り元気そう。