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イケないキミに白い林檎を
第18章 イケナイキミに捧ぐ✕
「ん?今日はバイトが長引いただけなんだけど」
他の意味が隠れていないあっさりとした言い方。
あの女の子と会っていたわけじゃなくてホッとする。
「お疲れさまです。……私はサークルの飲み会に行ってました」
「楽しかった?」
私があの女の子が気になるように、ソラ先輩も心配するのかな。
ましてや、さっきの二次会であったことを言ったら不安にさせてしまう。
サークルの先輩にされた卑猥なことを頭の中から掻き消すように勢い良くソラ先輩に抱き着いた。
「ソラ先輩と一緒にいる方が何倍も楽しいです」
「俺の傍に来たら、こんなことをされる可能性があるのに?」