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イケないキミに白い林檎を
第18章 イケナイキミに捧ぐ✕
成人式後に現れたあの綺麗な女の子。
楽しそうに二人っきりで歩いていたところを思い出すと胸が苦しくなる。
「嫉妬してるの?ただの友達だよ?」
「ううっ……。友達なんですか……」
面倒だと思われたかな……。
私にも異性の友達がいるようにソラ先輩にもいてもおかしくない。
大学生活で異性に関わることもあるだろうし。
でも二人っきりでいた。何の用事があったんだろう。
心配する私の顔を見てソラ先輩はまたニヤリと笑った。
「嫉妬するなんて可愛いね」
「…………」
褒められているのに喜ぶ余裕を持てない。
話してくれるんだからやましい事はないんだろうけど、過去の経験がより一層不安にさせる。