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イケないキミに白い林檎を
第18章 イケナイキミに捧ぐ✕
次の日。待ち合わせ時間に駅前に行くと、ソラ先輩はあの女の子とベンチに座っていた。
本当に友達……?
疑ってしまうほどパーソナルスペースがあまりにも近い。
遠めに見ても分かる抜かりのない化粧にケアが行き届いている艶のある髪。
今日はガーリッシュ系の服を着ている。
私よりあの女の子の方がお似合いなんじゃ……。
今まで気にしていなかったけど、爽やかイケメンのソラ先輩に私が釣り合うはずがない。
颯太と付き合っている時でさえ釣り合っていなかったのに。
でもここで弱気になっちゃダメだ。
今度こそ地味女だなんて言われないようにしないと。
彼女は私なんだから自信を持たないと……!