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イケないキミに白い林檎を
第18章 イケナイキミに捧ぐ✕
私の方を見て笑顔で手招きしているソラ先輩の所に向かう。
心臓をバクバクと鳴らしながら隣に座った。
女の子を近くで見ると、同性としても眺めていたくなるほど綺麗だった。
「初めまして、彼女の乙羽です。彼氏がいつもお世話になってます。あのー……」
顔を覗くと女の子は斜めに俯いて私の方を見ようしない。ましてや、話そうとする気配も感じられなかった。
まさか警戒されてる……?
「…………。乙羽さんを見て緊張してるみたい」
社交的な性格ではないようで私の中で女の子のイメージがガラリと変わる。
おとなしい子なのかな。
でも前に見た時に笑っていたことを考えると、ソラ先輩にはかなり心を開いているんじゃ……。