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イケないキミに白い林檎を
第18章 イケナイキミに捧ぐ✕
「いけないキミにお返しだよ。……なんてね」
綻んだ顔に悪意は微塵も含まれていなくて、私の犯したあやまちを咎める様子はなかった。
どこまでも私に甘い。
「っ…、ひっぐ。……私以外の好きな女の子ができたんだと思ってびっくりしたんですから……」
「俺は乙羽さんしか目にないから。でも心配してくれる姿を見れて楽しかったかな」
「毎日こんなにハラハラさせられていたら心臓がもちません」
けれど、自業自得。私は三ヶ月の間、たくさん傷付けていたんだから。
それに比べたらずっと優しい罰だ……――