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第20章 ふたりの嫉妬と秘密の関係

「俺の方こそごめんね。我が儘を言って」

「我が儘だなんて思いません。して貰いたいことはどんどん言ってください。
前に教えてくれたじゃないですか、恋人とはしっかり向き合った方がいいって」


「覚えてくれていたんだ。でもそんなに優しくされるともっと我儘になりそうだ」

そう言ってソラ先輩は私に唇を重ねてくる。
感触を味わいながら交わす長いキスに蕩けてしまいそうだった。

前を向くといつの間にか胸に泡が盛られていて我に返る。


「ソラ先輩……。これは胸を大きくして欲しいお願いですか」

「ははっ、満足させてもらってるよ。でももっと大きくても――」

最後まで言わせる前に、盛られた泡を両手にのせてソラ先輩の頬にくっつけた。

「ふふふ……、胸を盛った仕返しです」

「やったなー」

お互いに色んなところに泡を付けあって戯れる。子供っぽいことをして楽しい時間を過ごした。