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イケないキミに白い林檎を
第20章 ふたりの嫉妬と秘密の関係

体を洗い流した後、湯船にお湯を張って待望の泡風呂にする。
そこに入ってふわふわの白い泡を腕に付けたり、両手にのせて吹いたりして遊ぶ。

「あははっ、泡だらけで楽しいですよ。早く来てください」

「やれやれ……。うちのお姫様は元気だな」

「いっぱいイかせようとする大魔王に言われたくありません」


のぼせてふらりとしているソラ先輩が隣に入ってきて私を背中から抱き寄せる。
湯船から流れ落ちていく泡を楽しむこともせずに私の存在を感じていた。


「……乙羽さんを他の男に触らせたくない」

切なさのある声が聞こえてきてズキンとする。
戻ってはならない場所で懐かしさに浸った自分に背徳感を抱いた。

「すみません。一方的にされたとは言え、彼女として配慮が足りなかったですよね……」

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