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第22章 Reminiscence

「いいな～！彼氏に買ってもらいなよ！付き合いが長くなってくると男はケチになってくるから今のうちよ」

莉乃さんに耳元でコソッと言われて揺らぐ。
次はいつここに来るか分からないから、今しか買うチャンスがないわけで。

「え…、あっ……」

名残惜しくシュシュをチラッと見る。
今まで使ってた物はボロボロになってきたからこれがあったら……。

「このくらい遠慮しなくてもいいよ、乙羽さん」


でも、甘え過ぎはダメだ……！

「だっ、大丈夫です。莉乃さん、あっちの服見に行きましょう」

ソラ先輩の前から逃げるように、莉乃さんの背中を押して他のお店へ向かった。


男性陣を再び振り回しながらウィンドウショッピングを存分に楽しむ。

彼氏と一緒に過ごせて女友達と遊べる贅沢な時間。
ダブルデートをするのは初めてだけど悪くないかも。