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イケないキミに白い林檎を
第3章 裏切り
昨日から色んなことが起こりすぎてついていけない。
怖かったり、悲しかったり、悔しかったり。
せっかく浮気疑惑が解決してスッキリしたのに、また心が搔き乱される。
「昨日のことまだ怒ってる?」
「もう怒ってません。昨晩も助けてくれて本当にありがとうございます」
「やっぱり乙羽さんを放っておけない。……って、彼氏以外の男にこんなこと言われて嬉しくないよな」
冗談を言って寂しそうに笑うソラ先輩。
よく考えると心から笑っているところを見たことがない。
どこか冷めている人だ。
「そうですね。ソラ先輩に言われるような言葉じゃないです」
「ははは……」
「あの……。ホテルに行った時、本当に何もなかったんですよね」
ドキドキしながら疑問をぶつけるとソラ先輩は少し考えてから答えてくれた。