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イケないキミに白い林檎を
第22章 Reminiscence

少し休んでから帰ろう……。

そう思って瞼を閉じてソラ先輩にくっついているといつの間にか眠っていた。
飛び起きて時計を見ると終電前の電車が出発した頃だった。

「はっ!?もうこんな時間なんですか。駅に行かないと」

「送っていくから心配しなくても大丈夫だよ」

それでも駅に向かうため身だしなみを整えて帰り支度をする。

「いえ、終電で帰ります。前も送ってもらっちゃいましたし、また甘えるわけにはいきません」


「友達じゃないんだからもっと頼って」

「ソラ先輩は甘やかし過ぎです。プレゼントのことだって。普通、彼氏でもそこまでしませんからね」


「まったく。どこで覚えた普通なんだよ」

バッグに入れようとしていたスマホを持つ手がピタリと止まる。

「…………」


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